第2回 電竜戦TSECを終えて

将棋ソフトの大会はいくつか存在して、いちばん世間的にも有名だったもので言うと電王戦なのですが、今は無くなってしまったため現在は以下のものが主な大会なんじゃないか思います。(自分で知っている限りは)

・世界コンピュータ将棋選手権

・電竜戦

 

今回は2つ目の電竜戦に出場したため、その結果と振り返り、今後の目標についてここに書いていきます。

【結果】

リーグ  総合順位 勝ち数 負け数 ソルコフ
予選 37 11 13 298.4
B級第1部 34 9.4 12.6 242.8
B級第2部 37 9 13 255.2
B級第3部 20 12 10 246

※リーグ列の各行から勝敗表へ飛べます。

 

 

【振り返り】

今回の電竜戦TSECは将棋ソフト開発を始めて、最初の大会でした。

floodgateに時折流して想像はしていたものの、想像以上に皆さん手強かったです。

 

エントリーをした5月末当初は、LightweightとNavyの2本立てを考えていたものの、Navyのエラーが取れない&学習がうまく進まないという状況から好転せずにNavyは断念。Lightweightだけの出場となりました。(LightweightとNavyの違いはこちら

また、Navyによる遅れがLightweightにも響いたことで、学習途中での参戦となってしまいました。(基本的に出社&学習リソースがローカルPCのRTX3070の1枚だけのため、並行しての作業ができなった......)

 

そんな中でいよいよ予選が始まったのですが、wcsc31覇者のelmoをはじめとした強豪ソフトにボコられ、翌朝結果を見てみると37位という結果。

「ベースはdlshogiな訳だし意外と良い線いくのでは?」とかなり楽観的に構えていた自分の幻想を見事に打ち破っていただきました。ありがとうございました(震え声)

 

そんなこともあって、「これはまずい」とその日から一旦Navyを諦めて、Lightweightの学習に集中することに。

平日日中は出勤でPCを確認できないため、学習自動化のスクリプトを作成することで、平日日中も学習を回すようにし、B級戦までの2週間をできるだけ有効活用するようにしました。

その結果、2週間後のB級においてはコブラ系に再びボコられたものの、第3部ではなんとか20位に滑りこんだ形となりました。(第2部は滑り出しは良かったものの、elmoや苦手なコブラ軍団に当たってしまい順位をかなり下げてしまった......)

 

 

【今後の目標】

大きく二つ。

①今秋の電竜戦にてA級リーグに入る

②Navyの開発&実戦投入

まだまだ水匠のようにNNUE系が強さを見せつけているところもありますが、今大会のdlshogiの躍進のように、DL系も段々と大会での存在感が増してきているように感じます。

仕事の都合上、8月以降はかなり忙しくなることが予想されますが、休日を最大限活用して秋の電竜戦に望みたいと思います。

 

 

【最後に】

今回、ご多忙のところ貴重なお時間を割いて大会の運営に尽力してくださった、カツ丼将棋さんをはじめとする運営陣の方々、阿部建治郎七段、並びに今大会を盛り上げてくださった参加者、Vtuberの方々に対し御礼を申し上げます。

ありがとうございました。